小学校2年の頃は、転入生ということでいじめられっ子でした。
みんなに押さえつけられて、顔を蹴られて、両方の鼻から血が吹き出す。自転車に乗ろうとしたら、タイヤもサドルもカッターでギタギタに切られてる。遠いところや建物の中からゴミを投げつけられる。そんなことが頻繁にあって、その時は、とっても腹が立って、ただただいつか見返してやりたいと思っていました。
小学校4年生のある日、父が
「ワシの友達が拳法の先生なんだが、お前、拳法やってみるか?」
と話しかけてくれました。日本拳法という、殴る蹴るは当たり前で、投げ飛ばす、踏み潰す、関節技、絞め技がある総合格闘技でした。
即答で行くことにしました。
それからは、狂ったように日本拳法にのめり込みました。見返してやりたい!これで見返してやれる!今思えば、そんなことに拳法を使ったらダメなのですが、その頃は、いじめっ子たちを張り倒すことしか考えていませんでした。
みるみる強くなって、4年生の時点で同級生にいじめられることは無くなりました。ですが、今度は1つ上、2つ上の学年に目を付けられるようになりました。もちろん自分にも何かしらの原因があったのだと思いますが、なぜ目を付けられたのか分かりません。とにかく、ガタイのいい上級生が「生意気だ」「いいから殴らせろ」と言って、喧嘩を仕掛けてくるのです。
日本拳法は、スポーツとは違って相手を壊すための専門技術なので、本気で取り組めば凶器になります。喧嘩を仕掛けてきた上級生は、タンコブだらけになって、地面に転がって動かなくなる子ばかりでした。そんな小学校時代。。。